おつかれさまです
私がはまっているデンドロビウムの1年間を通じた大まかな育成方法を紹介します。
デンドロビウムは非常に丈夫で育てやすい種類が多く、
割とほったらかしでも枯れてしまうことは少ないですが、
逆に 良かれと思ってやったことが原因でダメにしてしまうことがあります。
また きれいな花を咲かせようとすると、適切な時期に適切な管理を行うことは大切です。
ただし ご安心を。
難しいことはありません。
少しだけ時間をつくって手をかけてあげるだけで、植物は必ずこたえてくれます。
ちなみに デンドロビウムはたくさんの種類があるため
ここからまとめていく育て方は一般的なデフォルト育成方法みたいなものです。
品種によっては適切な管理方法が異なる場合がありますのでご注意ください。
水やり
水やりの極意は ”メリハリ” です。
植え込み材が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与える のが基本です。
私もそうですが、植物をかわいがっていると ついつい高頻度で水をあたえたくなってしまうのですが、
必ずしもそれが植物のためになっているとは限りません。
水をあげれば生長するという安易な考えは捨てて、
適切な時期に適切な量を適切な頻度であげるように心がけましょう。
春(4月~6月) 徐々に増やしていく時期
新芽が動き始める時期です。
植え込み材が乾いたら鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
鉢を一回り大きいサイズに植え替えた株は、
根を伸ばしていくために特に”乾いてからたっぷりやる”を意識するのが良いと思います。
夏(7月~9月) たっぷり与える時期
株がぐんぐん成長していく時期です。
この時期に株が大きく成長しないと花の咲く量が減ってしまいますので
毎日1~2回たっぷり水を与えます。
ただし日中の気温が高いときに与えてしまうと蒸散してしまい、
高温の蒸れで根腐れしてしまうおそれがありますので注意しましょう。
水を与える適切なタイミングは、まだ気温の低い朝・夕が鉄則です。
秋(10月~11月) 徐々に減らして花芽形成を促す時期
デンドロビウムの多くの品種は生育したあとに少し乾燥する時期があると花つきがよくなります。
バルブが成長しきって止め葉(最後の葉)が出現したら水やりを控え始めます。
秋の半ばくらいであればまだバルブが太り続ける時期ですので少し控えるくらいに意識するのが良いと思います。
いよいよ寒くなる直前になったらグッと減らします。
具体的には鉢の中まで乾燥した状態になるまで待ち、乾いたらやる という頻度にします。
バルブにしわが寄らない程度の管理が目安です。
水をやらなさすぎると、せっかく太ったバルブがやせ始めるので注意が必要です。
このONとOFFの切り替えの時期は立派な花つきを目指す上で特に重要な季節ですので、
鉢の状態や株の状態をよく観察してから水をやるかやらないか判断しましょう。
冬(12月~3月) 乾燥気味で管理しつつ、水切れには注意する時期
寒い冬が到来したら屋内に取り込むため、水やりも変えてやります。
家の中は場所によって光のあたり方や温度がさまざまですので、株が置かれた環境を考えます。
常に暖房の効いているリビング等であれば冬でもこまめに水をやる必要がありますし、
暖房のない寒い部屋の窓辺で管理するのであれば1週間に1回で良い場合もあります。
判断は鉢内の乾燥状態を見てやる方法が一番やりやすいと思います。
水切れを起こさない程度の乾燥が確認できたら水をあたえる といった具合です。
そして、冬の間に花芽が見え始めたり、バルブの節に小さな蕾が見え始めたら水の量を増やしていきます。
寒い部屋の場合は冬に蕾がでてくることはあまりなく、春になって気温があがり始めたらでてくると思いますので
このタイミングで水やりを増やしていけばOKです。
肥料
肥料の極意は ”生育期のみ” です。
生育期は4月~7月です。
ずーっとあげた方が元気に育つんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、
適切な時期のみにあげることが非常に重要です。
植物の成長は一般的に「栄養成長」と「生殖成長」の2種類があります。
- 栄養成長:個として体を大きくする成長(根・茎・葉)
- 生殖成長:種を残すための成長(花・実)
きれいな花を咲かせるためには、この2つのON・OFFの切り替えをうまく促してあげる必要があります。
栄養成長の期間はしっかりと肥料をあたえ、
適切な時期にピタッとやめることで生殖成長に切りかえてやります。
デンドロビウムの場合、これを極端に行った方が花芽がつきやすくなります。
秋に入ってからも肥料を与え続けていると株の成長は良いかもしれませんが、
本来 花芽をつけるところから「高芽」と呼ばれる子株が生えてくることになります。
デンドロビウムの分身体になりますので、外して他に植えつけて育てることができます。
そのままにしていると親株から栄養を吸い取ることになりますので要注意です。
肥料は固形肥料と液体肥料を併用してあげます。
ただし、それほど肥料を必要としないランですので、与えすぎには注意しましょう。
肥料が多すぎると根を痛めたりして逆に生育が悪くなることもあるようです。
光
光の極意は ”たっぷり浴びさせてあげるが直射日光は厳禁” です。
品種によるところもあり、諸説あるのですが、
一番日差しの強い夏場で30~50%遮光という考え方が多いように思います。
私は50%の遮光ネットを張って育成しており、今のところ葉焼けしてしまったことはありません。
デンドロビウムではないのですが、
昔あやまってファレノプシスというランに数日間 直射日光を浴びせて葉を痛めさせてから遮光には気を使っています。
直射日光はやばい…
ただし植物は日光を糧に光合成を行って自身を成長させていきますので
十分な光を浴びさせてあげるのはとても大切です。
むずかしい話ですが、太陽光を浴びて光化学反応を行い、デンプン等の糖を作って成長するとのことです。
(ランはCAM型光合成という特殊な仕組みを持っているらしいのですが、それはまた別の機会に)
ですので遮光に気をつかいつつ、たっぷり浴びてもらうように置き場をつくってあげましょう。
今スマホでも日光の強度を数値化してくれる「照度計」アプリがありますので、
いろいろな箇所を測定して最適な場所を探すのも有効だと思います。
私も家の中や外の日陰を計測しながら よさげな場所を探して実験的に置いてみたりしています。
意外と 人間の感覚がズレていることに気づくと思います。
温度・湿度
温度の極意は ”花芽形成期に低温にさらす” です。
たくさんの種類があり、生息地も多岐にわたるため
一概に適切な温度を語ることはできませんが、一年を通して同じ温度で育成すると花芽が形成されません。
一般的な花芽形成期である秋頃に2~3週間ほど低温(7℃~10℃)にさらすことで、
「冬が来た」と認識させることができ花芽の形成が促されます。
年中高温のぬくぬく環境で育てていると花芽ではなく高芽が形成されてしまいます。
(株を増やしたいのであればそれも有りですね)
花芽が確認できたら室内に取り込んで冬越しを始めるのが良いと思います。
5℃程度あれば耐えると言われていますが、室内で7℃以上の環境であればより安心です。
湿度の極意は ”1年を通して高湿度” です。
日本の気候は割と高湿度のため、特別なことをしなくても生育には問題ないと思います。
ただし、室内で育てているときにエアコンの風に直接あたっていると
どんどん水分を奪われていきますので注意しましょう。
理想的な湿度は 春・秋で60~70% 、 冬で50%前後 と言われています。
まとめ
各要素のポイントをざっくりまとめるとこんな感じになります。

もちろん品種によっても違いますし、地域によっても違いますのでご注意ください。
継続的に様子を見ながら手をかけてあげることで、わずかな変化にも気づいてあげられますので
状態にあわせた育成をしていけると思います。
あくまでも一般的な育成方法の概要ですが、少しでも参考になればと思い記事にしました。
毎日少しずつ成長していく姿を楽しんでいきましょう!


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